最新ボケ防止対策 高齢者の脳を効果的に活性化する方法
祖父母の介護をしていた時は、家族みんながへとへとでした。ひとりでトイレにいくことができず、寝返りもうてない。妄言や暴力。削られる睡眠時間。
それでも仕事に行かなければ、食べていけない。亡くなった時は、悲しみと同時に正直ホッとした気持ちもありました。今後は父母が老いていくわけなので、今は認知症を予防するべく対策をしているところです。
親の介護について考えかたは人それぞれでしょうが、私は「避けられるものなら、避けるべき」と思います。10年、20年続くかもしれないのが介護なので、「それが私の人生」と思える人は、平気かもしれません。それでも、「介護離職」であなたの労働力が減少するのは、日本の損失ですから、あなたの役に立てばと思い、ボケ防止法を記しておきます。ご参考に。
認知症は増えている?増加・減少
まず、日本において認知症の人は増加傾向。今後も増えていくと予想されています。これは、高齢者の人数が増えていくから、認知症の人数も増えていくということ。
昔と今の時代を比較して違うことといえば、何でしょうか?食べ物が豊かになり、逆に運動時間は減っているでしょうか。食べ物が豊かになるのは良いことですが、昔より噛まなくなったことや、添加物(保存料や合成着色料)、脂っこい食事などは気になるところです。
我が国では高齢化の進展とともに、認知症患者の人数も増加しています。65歳以上の高齢者では平成24年度の時点で、約462万人と推定されています。なお、認知症の前段階と考えられている軽度認知障害(MCI)の人も加えると約862万人と4人に1人の割合となります。また、年齢を重ねるほど発症する可能性が高まり、今後も認知症の人は増え続けると予想されています。 引用元:第一薬品工業株式会社
引用にある、「MCI(軽度認知障害)」は、とても大事です。実は、MCIの段階で対策を打てば、もとの健康な脳に戻れる可能性が高まるからです。逆に、重い認知症になると、引き返すことは難しい。
その理由は、認知症の原因が「脳が小さく痩せる」つまり萎縮(いしゅく)することだからです。また、うちの祖母は「脳のがん」におかされた結果、同じような症状になりました。一度、欠けてしまった機能を取り戻すのは簡単ではありません。だから、はやめに「予防する」ことが大切なのです。(認知症の種類はひとつではなく、それ以外の原因も考えられます。)
対策としては、脳の血流アップ、いわゆる脳トレが有効です。がんについては、健康診断・脳ドックで早期発見が一番でしょう。
脳トレで血流アップ
脳の血流アップが目的ですから、必ずしも「机で勉強」だけが答えではありません。たとえば、ウォーキングなど軽めの運動は効果が期待できます。
気をつける点は、「慣れ」です。例えば、掛け算の「九九(くく)」は、ほぼ無意識にできてしまう。これは脳トレの効果が薄いと考えられます。もっともっと脳を使いたいのです。他にも例えば「100から5ずつ引いていく」計算はどうでしょうか。100、95、90…すごく簡単でしょう?それならば、「7を引く」方が難しくなるのでおすすめ。100、93、86…。ですが、これもいずれ慣れてしまうのかもしれません。
正解、不正解よりも、「頭を使ってるぞ~」というトレーニングが大切です。80歳、90歳でも遅すぎるということはありません。体の筋肉も同様ですが、何歳からでも鍛えられます。茂木健一郎せんせいのアハ体験は楽しいです。
プラスで、運動を取り入れたら最高です。
右脳と左脳、両方を使う
慣れの話とつながりますが、あなたが簡単にできてしまうことは、脳のトレーニングとしては物足りないです。
左脳はかんたんにいうと、読書。与えられたことを処理する使い方です。反対に右脳は、絵を描くなど創造性が求められます。私は完全に左脳派で、「パズル」などが面倒で大嫌いです。でもだからこそ脳トレ効果があるのだと思います。
つまり「計算ドリル」だけでなく、創造的な「答えの決まっていないもの」を同時に取り入れるべきでしょう。
「指回し」が良い、と聞いたことはありませんか?左右の指を組んで、親指を回すようなやつです。これも最初は効果が期待できると感じます。でもやがて無意識にできるようになるので、効果はどうでしょうか?やらないよりは、やったほうが良いとは思いますが。
とにかく、右脳と左脳、両方をまんべんなく使って、脳の健康を保ちましょう。健康番組に出られることの多い篠原教授の脳トレ教材って見たことありますか?絶対に必要というわけではないですが、「楽しく続けられる工夫」が優秀。脳トレは続かないと意味がないですから。ご参考に。
「記憶力編」「注意力編」「判断力編」に分かれていて、50代からの「物忘れ」「仕事の能力低下」に良いと感じました。もちろん、高齢のご両親にプレゼントするものステキです。塾のような毎月支払うタイプはプレゼントしにくいけれど、教材ならかんたんに渡せます。
値段は計算ドリルより高いですが、右脳左脳のことを考えた内容だなあと感じます。本屋さんの書籍より、実践的ですよ。
刺激を与える
こちらも慣れと直結しますが、なんとなく日常をボーッと過ごしてしまうのは危険です。脳に刺激がなく、血流がアップしないからです。腕や脚の筋肉を使わないと、やせ衰えてしまうように、脳も萎縮してしまいます。だから、生活の中で刺激を取り入れたいです。
例えば、散歩に出かけるだけでも、効果はあるでしょう。流れる景色を見るだけでも。本当は、人と会って話すことが一番ではあります。「予定調和ではない会話」が生まれるので、脳が働きます。これは夫婦間の会話では難しいことかもしれません。
隣近所、人と会うことの少ない現代ですから、趣味を持つのは良い方法でしょう。クラブやスクールに入るのです。人に会わなくとも、資格・試験、英会話を学ぶのは新たな刺激になるでしょう。
においの効果 アロマテラピー
最新の研究では、においが過去の記憶を呼び覚まし、認知機能が向上したという話があります。
理屈としては、「脳のどこかに記憶はあるけれど、取り出せない状態」から、回路がバチーンと繋がるイメージ。欠けてしまった機能が戻るのかは定かではないですけど、刺激という点で、においは有効と考えられます。
栄養が足りない?
豊かな日本において、脳に栄養が足りないことは考えられるでしょうか?
私が調べた結果では、「先進国で認知症が減っている」報告もあるようです。その理由は、残念ながら不明。ただ、高血圧や高血糖、脂質異常症などいわゆる生活習慣病を予防することが、脳の健康にも関係していると予想されていました。
これまた残念ながら、日本は寿命が長いけれど内臓は不健康な状況。日本食(和食やお魚)は優秀なのに、食の欧米化が進みましたから。放っておけば今後も「がん・認知症・生活習慣病」は増えていくでしょう。
食事メニューに不安な方は、日頃の運動と合わせて、このような栄養をとると良いかもしれません。友人から聞いて、私も始めてみました。私も、子どもたちや家族に迷惑を掛けたくないし、まだまだ現役で仕事をしたいと思ったのです。
愛用者はけっこう、多いみたい。一部上場企業「焼津水産化学工業」の子会社ということで、品質は安心して良いと思われます。