体がだるい女性の体調不良 40代から始まる倦怠感の原因は?
母がだらしない人になってしまいました。
今までできていたことが、できない。正確には、やる気が出ないようです。
具体的には、家事がわかりやすかった。今まで当たり前にできていたことが、やりたくなくなる。
夕方6時に始めていた食事の準備が、6時10分になり、20分になり、7時になり。その間、布団に入ってテレビを見ています。土日もそう。とりあえず布団に入りテレビを見る。
お風呂は週3回から週2回、そして週1まで減少。美容院は、どんどん家の近くのお店に変わっていく。
パートの働きには行くんです。
だから、一時期ケンカが増えました。私から見ると、ただただ家の中でだらしない人に見えたからです。
考えが変わったのは、実はわたしが過去に鬱だったことを思い出した時。「あっ!」ッと思ったのです。
鬱病というのも、見た目では全くわからない。これだけ変わりはてた母なので、何か原因があるのではないか。話を聞いてみると、いくつかヒントが出てきました。
会話をするとケンカになる「腫れ物に触るような」状態だったので、気を使いましたが、それは昔の私も同じだった。
ヒントを手がかりに対策をして、現在調子は100%に戻りつつあります。
もしあなたや奥様が不調になっていたら、早めに手を打つべきです。ウチは、夫婦不仲になり、離婚まで話が行きましたので。相手の理解がないと、喧嘩が増えるのです。
症状 更年期なのか?
30代後半あたりから感じる女性の不調と言えば、よくあるのが更年期障害です。
結論から言うと、ウチは更年期である、と判断しました。あなたが正確に判断するためには、婦人科でホルモン量を検査するなどの方法があります。
※更年期は女性ホルモンが減少し、心と体のバランスが崩れて起こる。
更年期の症状だけで見ると、「多くの人が当てはまること」だと思います。
だるい・疲れやすい・のぼせ・ほてり・多汗・手足の冷え・腰痛・肩こり・尿トラブル・立ちくらみ・耳鳴り・動機・手足のしびれ・関節の痛み・からだのかゆみ・肌や口の乾燥・頭痛・めまい、不眠。
そしてイライラ、何とも言えない不安感。
更年期障害の人は、この全てを味わっているわけではなく、逆に当てはまるからと言って、更年期障害とは限らない。
なので、医者でも判断を間違えることがあります。気になる場合は、2つ3つの病院で診てもらうと良いです。
母の場合、代表的だったのは・・・
- 耳鳴り
- だるい、疲れやすい
- 不眠
- 多汗
- 腰痛、肩こり
このあたり。多汗は、ホットフラッシュとも言います。部屋は暑くないのに、体が暑く、汗が吹き出す症状。
あといちばん増えたのは、「ため息」。もう1日中、はぁ~、はぁ~と聞かされます。そうそう!最近はため息を聞かないので、やっぱり良くなっていると思います。
「母」というものは、子供に病気を語りたがらない。だから、その点はちょっと苦労しました。
すべてが更年期から来ているとは限らないですが、多汗や耳鳴りは特徴的でしょう。耳鳴りは3年ほど医者に通い薬を飲んだのですけど、ダメでした。
最後は、「普通の状態がわからない」と。24時間、症状が続くので、わからなくなるのです。
夫源病(ふげんびょう)
更年期障害は、別名「夫源病」と呼ばれます。かんたんにいうと、夫が原因で体調不良になるということ。
なぜこの話をしたのかと言うと、ウチもその兆候があったからです。ただ、直接の解決策が無いのはツライところです。
☆更年期が治る→夫婦仲も回復する
このパターンならありえますが、気持ちや考えかたでなんとかしようと言うのは無理じゃないかと感じました。だって、もう相手を嫌いで嫌いで仕方がないから。
うちの両親は、全く会話が無くなり、食事も朝晩の朝が無くなり、やがて晩も別々に。
とにかく一緒にいると、ツライ。早く部屋(自室)に戻って欲しい。夫源病とはそんな感じです。
解決方法
私は鬱や引きこもりを経験しているのですが、わかったことがあります。基本的に、「精神の問題」と思われているものは、結局のところ、肉体から始まる、ということ。
簡単にいえば、
- 食事(栄養)
- 運動
- 睡眠
この3つをしっかり出来たら、鬱になりませんし、逆に鬱からも脱出可能。更年期もまったく同じです。
更年期の症状に個人差がある理由は、閉経だけでなく、こういった基本生活にもよるのです。
大豆製品を食べる ホルモンとイソフラボン
女性らしさの成分が多く含まれるのが大豆。イソフラボンという成分が女性ホルモンの分泌に似た働きをするようです。
大豆は、納豆でも良いです。他には、豆腐、油揚げ、きなこなど。
うちの母、実は料理が不得意で、「ウインナーと白飯」「野菜炒めと白飯」が夕飯だったりします。これは若いうちなら良いですけど、50代60代でツケが回ってくる。
朝はパン、昼はおにぎり一個だったりするので、まず食事の改善は勧めました。面倒なときでも、野菜スムージー(粉末)等を利用。
豆乳を何度も勧めたのですけど、あんまり好まなかったです。
続けることが大切なので、やる気が出ないあなたは、サプリを便利に使ってください。全然、イイんです。サプリでも。
病院行きたがらないご家族のかたも、一度試してみてください。これだけのお金で、もとの生活に戻れるなら安いなんてレベルじゃありません。
骨密度とカルシウム不足
あなたは骨密度を検査したことはあるでしょうか?
実は、閉経前後に女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、骨が弱りやすくなります。ウチも、骨密度の低下を指摘されたので、やっぱり更年期なのかもしれない、と思いました。
骨密度を高めるためには、カルシウムと運動。
運動せずにカルシウムだけだと、効果的ではないようです。
運動・気分転換
元気のためには運動が必要。うちは完全に運動不足でした。
ストレッチやヨガ、ウォーキングなど出来る範囲でやりましょう。気持ちは乗らないかもしれないけど、ここを踏ん張らないと寝たきりの悪循環です。
体が動くうちに、動かしましょう。体のめぐりが良くなって、力が増えていきます。
そして、すごくおすすめなのは、女子会です。
40代、50代、60代だけでなく、70、80でも。ダーツの旅で出てくる元気なおばあちゃんたちは、みんな集まってお話しているでしょう?
旦那がいくら話を聞いてあげても、女子会の代わりにはなりません。
なぜなら、旦那の愚痴が言えないからです。
趣味を持つこと
あなたが外で働いているか、専業主婦をされているかで違うかもしれませんが、趣味はひとつのイライラ解決策です。家の中の狭い世界が全てになってしまうと、誰でもイライラするものです。
自由に外へ遊びに行けない方もいらっしゃると思いますが、自宅でなにか作品を作ってみたり、フィットネスなど軽い運動をおすすめします。
漢方の効果
今どきは病院で漢方を使うのは、よくある話になってきました。私は漢方の効果を信じている人間で、はじめにお伝えした和漢もすんなり取り入れます。
しかし、漢方は万能なのかというと、良くならないこともあります。私の母は50代後半から耳鳴りが酷くなり、医者から処方された漢方を飲み続けましたが、効果はイマイチでした。
漢方を一旦やめて様子をみた事が無いので「飲まなかったら、もっとひどかった」可能性はあります。でも、快方に向かう完治する感覚はまるでありませんでした。
エストロゲンの低下
40代以降、もし閉経されたあとにイライラを感じるようになったとしたら、それは気のせいではありません。具体的に「エストロゲン」という成分が減少してしまうのです。
エストロゲンの働きを引用すると…
女性らしさをつくるホルモン
女性らしいカラダをつくり、子宮に作用し、妊娠に備えて子宮の内膜を厚くする
自律神経、感情の動き、骨、皮膚、脳の働きにも大きく関わっている
基礎体温を下げる働きがあるエストロゲンの分泌が多い時期は、卵胞期と呼ばれ、比較的カラダも心もお肌も安定し、体調が良い時期
テルモ 基礎体温と女性ホルモンの仕組み
このエストロゲンの低下が更年期障害の大きな原因と言われています。そしてお肌や体の変化があなたのこころにさらなるイライラを感じさせるかもしれません。
解決策は、これまでお話しした適切な食習慣や運動、趣味のほかに体を温めると調子が良くなりやすいです。体を温めることを意識してみてください。
いつまで続く?
40代以降の不調・イライラを感じる人はけっして少なくありません。それどころか、ストレス社会なので30代の女性でも、不調を感じる人が増えている。
閉経や女性ホルモンの低下は誰もが通る道。ですから、その点は安心して変化に身をゆだねてみましょう。
これからのあなたには、いいことが舞い込んでくると思います。まるで磁石に引き寄せられるように。ほんのひととき、いまを一緒に乗り越えましょう。
ありがとうございました。