オリーブオイルの選び方 種類と使い分け
オリーブオイル、使っていますか?
炒め物(いためもの)につかうときは、ふつうのオリーブオイル(ピュア)。ヨーグルトやサラダ、お魚にそのままかけるときはエクストラヴァージンを使うとよりおいしくいただけます。あと、パスタは本場で使われるほど相性良し。白米より血糖値が上がりにくく、おなかの脂肪になりにくいのでパスタ自体がそもそもおすすめです。
ピュアとバージン
ピュアオリーブオイルはお安め。調理につかうオイルなのでご近所のスーパーや楽天通販で買うと良いです。エクストラヴァージンオイルは、おねだんがお高め。だから美味しい!とおもいきや、意外と本場のオリーブオイルは日本人の舌に合わないことも。
生の食材にかけてそのまま食べるのがおすすめのエクストラヴァージンですから、ごまかしは効きません。解決策は、日本人向けに販売しているオリーブオイルをえらぶこと。コレならば、家族にブーブー言われることがないでしょう(笑)
◎使い分けよう!
加熱する料理にはピュアオリーブオイル。ドレッシングにつかうならエクストラヴァージン。加熱後のしあげにかけるならエクストラヴァージンがおすすめになります。
エクストラヴァージンオリーブオイルとは、本当に絞っただけで他に手を加えていないオリーブオイル。日本で安心して買うなら、どうしますか?
BOSCO ボスコ
おすすめのブランド。たとえば「イタリアのBOSCO(ボスコ)」は日清オイリオが輸入・販売しています。楽天の通販をリンクしておきます。買う買わないはべつとして、このくらいの値段なんだ~と知っておきましょう。
味について本場だからおいしいというわけではなく、ぎゃくに日本人に合わないこともあります。
美味しいの?どうなの?
まず、安い方のピュアオリーブオイルからはじめるのは、安全策のひとつです。ただし、さいしょにおつたえしたとおり、使い分けしますので、そのあたりはよろしくです。
栄養目的ならサプリも検討してみましょう。でもサプリはひとりしか使えませんから、家族ぜんいんの健康をかんがえるなら、やはりオイルが現実的。
よだんですが「ココナッツオイル」がいまいち大流行しないしないのも「味の好み、レシピがかぎられること」が理由であると私は思います。
ちなみにココナッツオイルは「中鎖脂肪酸」がとくちょう。からだでたまらずに燃えやすく、すぐエネルギーになるので美容系でりようされます。さらにふくまれる「ラウリン酸」は母乳のせいぶん。生まれたばかりのよわい赤ちゃんを守る力があるのだとか。
年中、かぜをひくあなたによさそうです。
オリーブオイル、ココナッツオイルは輸入がおもな入手方法になるでしょう。口に入れるものはきちんとしたブランドが安心!と思われるあなたに、おまけ情報。ココナッツオイルは「ヌートリア」です。
健康とコレステロール値
そう、あなたがオリーブオイルに興味を持ったのはなぜでしょうか?もこみち(モコズキッチン)でしょうか(笑)。健康面でみんながオリーブオイルをつかうのは「LDL(悪玉コレステロール値)が気になるとき。
30代、とくに40代から上昇するコレステロール。運動不足もかさなって女性のあなたも検査数値がきになるでしょう。
数値を下げたいときにオリーブオイルにふくまれる「オレイン酸」良いとされています。「LDL」は動脈硬化につながるもの。もちろん、オリーブオイルの味が好き!という理由でお料理につかう人もいます!
もうひとつオレイン酸は「おなかをすっきり」させると言われています。
良質な油とは?
日本では一時期、「オイル(油)」が悪者扱いされていました。あなたもノンオイルがもてはやされたきおくがありませんか?ですが、今のじょうしきは「良質な油をとる」方向に変わっています。
このよい油のしゅるい全体を「不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)」と言います。そのなかで、「オレイン酸」がオリーブオイルに含まれているのです。ほかにゆうめいな「なたね油」もオレイン酸。「えごま油」の「リノレン酸」、魚の「DHA」などもおなじく不飽和脂肪酸です。
そう、ノンオイルでひとつ思い出しました。
ノンオイルドレッシングは人気ですが…
にんげんはたべものに味がないと、おいしく感じない。そう思いませんか?
オイル(油)を抜くと、コクや味わいが下がります。そのため、ノンオイル調味料にはほかの味付けがされます。たとえば、砂糖や塩。ほんとうに体にいいのは、どちらでしょう?
「減塩」もそうです。塩気をへらして味がまずくなると、売上が落ちる。代わりになにを足しているか、ちゅういがひつようです。
ただしオリーブオイルやえごま油などの不飽和脂肪酸も、かたよった摂取はぎゃくにけんこうを害するおそれあり。なので、けっきょくは料理につかうとバランスが良くなります。「オリーブオイルさえ飲めば健康に!」、このような使い方はやらないほうがいいです。
サプリを使う場合は「バランスをわかってる」商品がいいでしょう。「オレイン酸がたっぷり!」ではなく、「リノレン酸」「リノール酸」「DHA」などもいっしょに含まれているものがよさそうです。
サプリは一人用ですが、オリーブオイルなら家族で使えるのが強みです。
メニュー・レシピ
オリーブオイルを日常的に使うのは、ギリシャやスペイン。これら国々の「地中海料理」がオリーブオイルにはばっちり。そして最近、地中海料理は健康面でも注目されています。
日本には、たしかに「和食」という最強の文化があります。が、さいきんのあなたの食卓はどうですか?
わたしは魚が減り、お肉が増えています。そして、食べ過ぎによる肥満はヤバい。
地中海料理は「魚介」が中心。そしてパスタ。このあたりがオリーブオイルと合わせやすいメニューになります。魚介中心にすることでさらに脂肪や悪玉コレステロールを対策できるでしょう。
日本で現在「長寿」とよばれる人たちは、戦前から生きています。つまり彼らのしょくじはなかば強制的に「粗食」だったと想像できます。
糖尿病の原因は「過食・高脂肪食による肥満」が関わるので、「日本人だからなにもせずに70歳くらいまでは健康で長生きできる!」と安心するのは思い込みに近いかな、と。
だから「オリーブオイルをとりましょう!」というよりは、ムダなものを減らしたいです。
むずかしい話をしてしまいましたが、おいしく楽しく続けられるのが「オイル」です。まずははじめてみましょう。あなたの元気、そしてあなたの家族のしあわせを願っています。ありがとうございました。