スポーツの最新ケガ予防方法 トップ選手が実践する習慣・理論
メッシ選手を知っていますか?あの有名なサッカー選手、リオネル・メッシ。彼は10代のころから強豪リーグでプレーをしていますが、最初は怪我が多かった印象です。
「体が小さいから、仕方ないかな」と私は思っていたのですが、のちに1シーズン通して良いプレーを続けられるようになりました。1試合90分フル出場することも、当たり前になりました。(いわゆるサボりが許される立場のプレイヤーではありますが)
この時に気をつけたのは、「食事のメニュー」と言われています。体づくりに良いものを食べ、悪いものは控える。基本的なことなのですが、プロになるような人は「才能」がある分だけ、細かいことに気を使わない人が少なく無いでしょう。
それでもやがてプロの世界で壁にぶち当たり、さらなる努力を重ねることになります。
そして怪我というものは、2種類あります。例えば、ランニングで肉離れをするような「自分が原因」のケガ。腿の裏(ハムストリング)や、ふくらはぎはよくある話。ちなみに肉離れの予防は、食べ物から対策可能。たんぱく質・ビタミンC、マグネシウムが良いそうです。
そしてもうひとつは、サッカーでタックルを受けた時にやってしまうような「相手のいるケガ」です。しかし、どちらの怪我でもリスクを軽減することは可能です。
準備運動の効果 動的・静的ストレッチ
最新の準備運動を知っていますか?特に、ストレッチのやり方に進化が見られます。
ストレッチには2種類あり、いわゆる柔軟体操のような「静的ストレッチ」。それからラジオ体操のような「動的ストレッチ」です。静的ストレッチは、リラックス効果をもたらしますが、それが本番に悪影響を与えるとの指摘があるのです。
瞬発力を求められるような競技では、筋肉や腱(けん)「ゆるみすぎる」ことが逆に危険という話のようです。
ブラジル体操とは?
最近は、サッカー日本代表の準備体操や、マエケンダンスと言われる体操が良いという意見が出ています。いわゆるブラジル体操。
これは簡単に取り入れることができます。少年少女のスポーツクラブでコーチをされている方にもおすすめです。
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体を動かす「動的ストレッチ」になります。
筋肉を大きくするトレーニングは危険?
サッカーやラグビーなど「ぶつかり合うスポーツ」は、筋肉を大きくせざるを得ないところがあります。それが「相手のいるケガ」を予防することにつながります。
しかし、副作用的に筋肉を大きくしたことが「自分原因のケガ」に繋がる可能性もあるのです。
イチローの考えかた
イチロー選手は40代になりましたが、メジャーリーグで活躍を続けています。そのイチロー選手は「体を大きくする」流れを、完全否定しています。やってはいけない、ということです。その理由は、生まれ持った「腱や関節」は強く出来ないのに、筋肉を大きくしたら、支える負荷が大きくなる。だからケガが多くなるとのこと。
確かに、納得です。
不自然に大きくするべきではなく、カッコつけでしかない。そう言うイチロー選手も、プロ入団から数年間は、ガッシャンガッシャン筋トレしていたそうですが、バットスイングの邪魔になることがわかり、無駄な筋肉をつけないことにしました。
つまり、筋トレがまったく必要ないわけではなく、その競技、そのポジションに合った適切な筋肉をつけると良いでしょう。ムダなところに筋肉はつけない。この部分は、各競技の専門家や専門書を読むことが近道だと思います。
イチロー選手は2015年の終盤に、ピッチャーとしてマウンドに立ったのですが、わずか20球足らずの投球で、翌日からだがバリバリに固まったそうです。投手と野手では使う筋肉が全く違うことがわかるエピソードです。
メッシよりすごい!?中川寛斗(なかがわひろと)
アルゼンチン人のメッシ選手は「小さいプレイヤー」として有名ですが、もともと低身長の病気で、お金をかけて治療をしたので、現在は170cmあるとされています。もし、あなたやお子様が小さい体に悩まれているなら、今はむしろメッシ選手よりJ1柏の中川寛斗せんしゅに注目。
エリア外からロングシュートを決めた選手が中川さんです。
155cmと小柄ながら、パワフルなプレーを見せてくれます。子供の頃、医者から「ホルモン治療」をすすめられたそうですが、「親からもらった体で頑張りたい」「小さい体でもやれると証明したい」という思いで、拒否。今後は、小さな体の子たちに勇気を与えたいそうです。
メッシ選手のケガ予防や、イチロー選手の話も、20代くらいからの事になります。子供の頃にガツガツ筋トレすべきなのか?その点は、さらなる考察が必要でしょう。食事面にこだわるのは、今日からでも大丈夫なので、おすすめです。
ちなみに「筋肉」、「靭帯」の90%はコラーゲンらしい。
あとは、正しい姿勢、正しいフォームを心がける。
正しい姿勢とフォームを身につける
例えば、野球でボールを投げるときに、正しいフォーム(無理のないフォーム)で行えば、痛めるリスクは減少します。逆に、無理をすればケガは多くなるでしょう。体の使い方は、とても大切です。普段のイスの座り方から正していくのは、良いことかもしれません。
すべての競技に共通する点としては、「柔軟性・可動域」を意識したいところ。股関節や、肩甲骨など、関節周りが良く動くようにする。
体が固い(柔軟性がない)方が有利な競技は無いと思いますし、ケガをしないために有効であると考えます。ぐーたら父ちゃんが、ある日いきなりスポーツをすると、痛める気がしませんか?
疲労骨折
ニュースでよく聞く、疲労骨折。プロのトッププレイヤーでも勝てないのが疲労です。駅伝やマラソンの練習しすぎで、起こすことも良くあります。これは適切な休息を取るしかありません。
あとは、プール(水の中)での運動を取り入れて、負荷の軽減など、工夫はできます。根本的な話をするなら骨密度(こつみつど)、つまり骨を強くしたほうが、疲労骨折のリスクを下げられる可能性はあります。カルシウムと、ビタミンDが骨には良いのだとか。
特に女性アスリートは栄養不足から、骨が弱くなる傾向があります。また、月経の不順から体のバランスを崩す場合があります。ご参考に。